親鸞学徒の声
●最高の贈り物をしてくれた息子
私と仏法との出会いは、息子が大学に入学し、仏教を学び始めたのがきっかけです。
家を離れた息子から、近況報告のハガキが毎週届くようになり、私は大変心を打たれました。息子が毎日元気にしているか心配していたからです。
その後、帰省した息子から、「お父さんの人生の目的は何?」 と聞かれましたが、私は、 「幸福になることかな」 としか答えようがありません。
「僕は今、その勉強をしているんだ。そのうち詳しく話すね」と言い、京都へ帰っていきました。
年が変わり、息子から親鸞会の冊子が届くようになりました。手紙には「暇なときに読んでね」と書いてある。私は仕事の合間に読み始めましたが、何が書いてあるのか理解できません。
それから毎月送ってくれましたが、息子が何を伝えようとしているのか、さっぱり分かりませんでした。
数ヵ月後、届いたパンフレットを開いて読んでいくと、目から涙が流れ始めました。手でぬぐっても、ぬぐっても、とめどなくあふれてくる。
「これはいったい何なんだ」
タイトルを見ると、『父母恩重経』とあり、今まで聞いたことも、考えたこともないことが詳しく書かれてありました。
「これはすごいことだ」と、初めに届いたものから読み直しました。心が変わると、内容も少しずつ分かるようになってきました。
次の号の手紙には、「お父さんの好きな宇宙のことが書いてあるから読んでね」とありました。
私はそれまで、趣味こそ最大の生きがいと思い、新月の前後の天気のよい夜は、山へ登り、天の川を眺めながら、何万光年かなたから届く宇宙の光をカメラに収めていました。
関心を持って、その本を開くと、2600年前、お釈迦さまが仏のさとりを開かれ、大宇宙について説かれているではありませんか。頭の中が真っ白になり、今まで夢中になって燃えていたものが一瞬にして消えてしまいました。このとき、仏教とは人間の知恵をはるかに超えていると感じました。
その後、息子から、親鸞会の法話会に誘われ、私の姉と息子と3人で参詣しました。
仏教の根幹である因果の道理を通して、人生の目的を教えていただき、
「仏教とはすごい教えだ。人間の知恵で計り知れないことが解明されている。これは本物だ」
と心が叫びました。聞き終わると、心がとても満たされた感じになりました。
「また聞きたい」と、仕事の予定を変更して続けて聞かせていただくようになりました。ご説法を聞いていると心に潤いを感じ、また聞きたくなります。
やがて心の中に、
「お金を儲けないでどうする。好きなことをしないで楽しいか」
「人生一度しかない。今仏法を求めないで後生の一大事をどうする」
という葛藤が起きてきました。しかし、今楽しくてもいつまで続くか分からない。「よし、仏法の道を進もう」と心が定まりました。
最高の贈り物をしてくれた息子に、心から礼を言いたい気持ちで一杯です。
これからも息子とともに親鸞聖人のみ教えを聞き求めていきたいと思っています。

